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  650年前に観阿弥・世阿弥親子にはじまる能 が、ユネスコの第一回「世界無形文化遺産の傑作」に選ばれたことは記憶に新しい。能はいまや、日本のみならず、世界の演劇として高く評価され、海外での公演やワークショップもしばしば開催されている。

能は能面を付けて演じられる、世界でも類例をみない演劇である。能面は能の中心であり、能の演出をも左右するとも、また能役者の魂ともいわれ、昔から大切に扱われ、保管されてきた。しかし幾度となくみまわれた戦乱や社会の荒波の中で、失われたり、海外へ渡ってしまったものも数多い。こうした幾多の危機をくぐりぬけた貴重な能面を、数多く受け継いできたのは観阿弥・世阿弥を流祖とする観世宗家である。

観世宗家には観阿弥・世阿弥も用い、その汗がしみ込だ能面をはじめ、優れた能面作者の手になる豊かな表情をたたえた室町時代をはしめとする由緒ただしい能面が多数伝わり、重要文化財や重要美術品の指定を受けているものも多い。これら能面は原形として、それを元にその表情や雰囲気を写し取った多くの能面がのちに作られていくことになる。
この由緒ただしい能面は特別の演能の機会に舞台で付けられる以外、ほとんど公開される機会も少なく、今までまれにしか見ることができなかった。宗家観世清和氏のご協力をいただき、今回、この貴重な能面の中から宗家自らが69面を厳選され、撮影が始められた。

能面は舞台上で、人の顔以上に豊かに、繊細で、微妙な登場人物の心の表情までをも演出する。それは単なる仮面、彫刻とみるにはあまりにもかけはなれた存在である。この能面がそなえた独特の気品、特徴、雰囲気をどう写真で定着させるのか。そのためにカメラマンの林義勝氏とデザイナーの上條喬久氏は互いに考えを闘わせ、さまざまな試行と工夫を繰り返した。そして能面は仮面ではなく、まさしく人間の顔であるという発想のもとに、撮影を開始したのである。こうして能面の奥に秘めた祝福、喜び、怒り、悲しみなど、内面からに浮かび上がってくる表情を柔らかなか光の中にとらえ、豊かで深みのある能面の撮影に成功した。ところどころに配された美しくも清楚な観世清和氏の舞姿は、能面が持つ独自の世界をより一層鮮やかに見せてくれる。

その配列順も能面が持つ雰囲気をいかに伝えるかを考えて、能面を従来の形にはめることなく自由な発想のもとにならべた。

能を演じる立場からの観世清和氏、実作者として能面打ちの堀安右衛門氏、能楽研究・評論としての増田正造氏によるユニークな能面の解説も、従来にない試みである。もちろん見ることのない裏面も収録能面69面全て完全収録した。

ユネスコの「世界無形文化遺産の傑作」に選定されたいまや、能は国際的に高い評価を受けている。したがって本書では世界の能楽・能面研究者や愛好家にとっても利用していただけるように英文翻訳ほかも付し、海外への能のより一層の普及にも役立ものと考えている。

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